ACPI解除


PCV-L310/BP2はOSをWindows2000にすると、メモリーが256MB以上積めません。
起動時にブルースクリーンが出て止まってしまいます。
メルコやIOデータのメモリー対応表によると512MBまで対応しています。
不思議に思って調べてみるとPCV-L310/BP2に使用するWindows2000用BIOSがACPI(パソコン
の電力制御に関する規格)に対応していないのが原因のようです。
Windows2000を普通にインストールすると自動的にACPI対応になってしまうのでこういった事が
起こる事が分かりました。
ACPIは何かと便利な機構ですので通常解除してインストールする人はいないでしょうが・・・(笑)

ACPIを解除すると一部制限が発生します。
・細かな電源管理が出来なくなる。
・シャットダウン時に自動で電源が切れなくなる。
具体的には、シャットダウン時に
このような画面になったまま電源が切れませんので自分で電源ボタンを押して電源を切らないと
いけません。
他にも何かあるのかもしれませんが、KOBAの環境では今のところ確認は出来ていません。

ACPIを解除するには
・ACPI無しでOSを再インストールする。
・ACPI無しにOSを再構築する。
の2種類があります。
OSを再構築するするよりは、再インストールの方がうまくいかなかった事を考えるとリスクは
少ないのですが、データーを戻したりとかアプリをインストールし直す等の手間が面倒で(笑)
チャレンジャーでもある(爆)KOBAとしては再構築をおこなってみました。



注意!
これより下に記載してある事は、KOBAの環境で行った事であり全てのPCV-L310/BP2に対して
保証するものではありません。
インストールしてあるアプリの種類や、周辺機器等様々な要因でOS等が不安定になったりOSが
起動しなくなる可能性もあります。
この内容を参考にして行ったために起こった様々な不具合、損害等に対してKOBAは責任を取る
ことは出来ません。
どうかご理解の上、自己の責任の上で行ってください。
また、最悪の場合に備えてCD/DVD関係のライティングソフトあるいはバックアップソフト等で
ブータブルイメージを作成し、元の状態にリカバリー出来るように準備を行う事を強くお勧めします。

              




最初に

リスクを少なくする為に、本体、ディスプレイ、マウス、キーボードのみの構成にしておきます。
再構築中は、チップセットや各種デバイス関係のドライバも再インストールされますのでUSBのマウス
やキーボードを使っている方は、PS/2接続の物に変更してください。
USBのドライバがインストールされるまでマウスやキーボードが使えず先に進めません。
PCV-L310/BP2はPS/2端子が1つしか無いので標準の物が一番良いと思います。
マザーボードに実装されている機器(サウンドチップやグラフィックチップ等)のドライバは自動的に
インストールされますが、PCIスロットに何か付けている場合(LANカード等)、別途ドライバが必要に
なりますので、ドライバディスク等を用意しておきます。
各種ドライバのインストールの順番によっては、FDDやCDドライブのドライバがインストールされる
前にLANカード等のインストールが始まる事がありますが、FDDやCDドライブがまだ使えない状態
ですので、いったんキャンセルしてFDDやCDドライブが使えるようになってからインストールします。

注 画像の一部でコンピューターが「標準PC」になっています。(このページのために再度ACPI仕様    に戻す勇気がありません(笑))
   一部表記や様式が異なるかもしれませんが、指定してある内容で進んでください。


コントロールパネルを開いて、「システム」を
ダブルクリックします。


システムのプロパティの「ハードウエア」タブを
クリックしたあと「デバイスマネージャ」ボタンを
クリックします。


デバイスマネージャーの「コンピューター」を
ダブルクリックすると「ACPI PC」が出てきます
のでそれをダブルクリックしてプロパティを
開きます。


「ドライバ」タブをクリックして「ドライバの更新」
をクリックします。


デバイスドライバのアップグレードウイザードが
開いたら、「次へ」をクリックします。


「このデバイスの既知のドライバを表示して
その一覧から選択する」を指定して「次へ」を
クリックします。


下側にある「このデバイスクラスのハードウエア
をすべて表示」を選択し、表示された一覧の
中から「標準PC」の一覧の中の「標準PC」を
選択して「次へ」をクリックすると、再構築が
始まります。


再構築終了後、再度デバイスマネージャーを開いて、各種ドライバが正常にインストールされて
いるか確認します。
Windows2000のバグでキーボードが「日本語PS/2キーボード(106/109キーCtrl+英数)」と認識して
いない場合は、キーボードのプロパティから「ドライバの更新」を行い、上記と同様の方法でドライバの
一覧から「日本語PS/2キーボード(106/109キーCtrl+英数)」を指定してドライバを更新します。
更新時に注意書きが出ますが、無視してインストールしてください。


PCの電源を落として、メモリーを256MB以上に
交換し、PCを立ち上げます。
「システムのプロパティ」の「全般」でメモリー
容量が正常なのを確かめて終了です。



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