HID取り付け



自動車のHIDユニットを利用してマジェに
HIDを取り付けてみました。

自動車に純正で使用しているHIDの
バルブはLO・HI切り替えがありません。
そのまま付けると通常であればLOビーム
のみになってしまいます。
それでは芸がないと(笑)思い調べてみると・・・

マジェは2灯式で左右別々に光軸が調整出来ます。
そこで左右をそれぞれLOとHIのみで点灯させ
ライト切り替え出来るようにしてみました。


不要なH4バルブからヘッドライトに固定
する台座部を外し、HIDバルブを差し込める
ように穴を拡大します。


HIビーム側に使用するHIDバルブの台座の
下側を削っておきます。


ロービーム側はバルブの下半分を遮光する
必要があります。
本来であれば、遮光板を作って取り付けるの
ですが、今回はマフラー等に使用する耐熱
スプレーで直接塗装する事にします。

その為、塗装部分以外はマスキングします。


マスキングが完了したら、耐熱スプレーを
吹き付けます。
今回はシルバーを使用しました。


右がHIビーム用、左がLOビーム用です。


作っておいた台座にHIDバルブをビスで固定
します。
その際、発光部の位置をH4バルブと合わせる
ためにHIビーム側は台座を逆向きに使用します。

先ほどHIビームに使用するHIDバルブに加工を
施したのは、台座の下側に干渉するのを防ぐ
ためです。

右がLOビーム用左がHIビーム用です。


今回使用しているHIDバルブはD2Sと言うタイプです。
このバルブは、本来プロジェクターランプやレンズに配光のカットが施してある普通のヘッドライトに使用
するための物です。

マジェのような反射板にカットが施してあるマルチリフレクタータイプにはD2Rを使用します。


マジェの限られたフロントカウル内にバラストを
2個収める為にバラストは出来るだけ小さい物
がベストです。

そこで使用するバラストは自動車に使われて
いる純正品の中でもコンパクトな日産純正を
セレクトしました。


取り付けのために、スクリーンとカバーを
外します。


H4バルブを外して作ったHIDバルブを取り付け
ます。
今回はヘッドライトの左側をLOビームにします。


右側がHIビーム。

バルブの発光部の距離が違うのでヘッドライト
から飛び出している量が異なります。


カウル内の左右奥にちょうどバラストを置ける
スペースがあったので、そこに両面テープで
固定する事にしました。


バラストはこちらの面を上にして取り付けます。
当初右のように、水がかかるとショートする
可能性のあるカプラー部分のみ防水加工した
のですが、雨や洗車時に水が中に溜まる事も
ありそうなので、左のように全てシリコンで充填
しました。

使ったのは、ホームセンター等で売っていた
家の窓枠等に使っている普通のシリコンです。


フロントカウルを前から見て、左奥に一つ。


右奥に一つ取り付け(貼り付け)ました。


当初は、H4バルブに接続するカプラーから直接
電源を取る予定でしたが、思っているより配線
が細かったので安定した動作を確保する意味で
リレーを使ってバッテリーから直接電源を取る
形にしました。
同様にアースもバッテリーから取りました。


バッテリーから直接電源を取るので、ヒューズ
ボックスを追加してあります。


HIDバルブにバラストから来る配線を接続します。


LOビーム側も同様に接続しますが、バルブが
奥に入っているため、ヘッドライトボディに干渉
して接続出来ません。
そこでヘッドライトボディの一部を切除しました。


LOビームを点灯した状態です。
バルブに遮光の塗装をしてあるので、下側に
光が当たっていないのが分かります。


こちらはHIビーム。
遮光していないので全体的に光っています。


壁に当てた状態です。
LOビームはしっかり上側の光がカットされて
います。


HIビームは全体的に光が出ていますがちょっと
スポットのような配光です。


一応完成ですが、まだ課題が残っています。

現在バルブの取り付け部分から水が、ヘッドライト内部に進入しないように上からゴムを被せてありますが
埃が入ってしまうのでしっかりしたダストブーツを考えなくてはいけません。

また、LOビームの光の感じが気に入らないのでもう少しバルブの取り付け位置等を検討した方が良い感じ
です。

そのあたりを改善したらまたサイトで報告させて貰います。



HID 続き



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